日本酒の酒米について




酒米の人気ブランドといえば、山田錦 ・美山錦 ・五百万石 などが有名ですが、酒米の種類は29府県で26品種近く(1997年現在)とかなりの数があります。
ところが、(コシヒカリ)・(ササニシキ)などという食用米の人気ブランドは含まれておらず、お酒造りに適した米は「酒造好適米」と呼ばれ、食用米等とは区別されております。
ではなぜ、酒米と食用米は区別されるのでしょうか?
酒造りに適しているお米は、タンパク含有量が少なく、水を吸い易く、一粒の大きさが大きく、芯白の部分が大きい程いいとされます。食用米はタンパク質が多くてそれが旨味となるのですが、そのタンパク質が、お酒を造るうえで雑味となってしまい邪魔になってしまう場合があるからなのだそうです。
とは言っても、現代の醸造技術は蔵人さんの努力により大変進歩しており、食用米で美味しいお酒をどんどん造っていらっしゃいますが、基本的にはご飯に炊いて美味しいお米と酒米とでは質が違うと言う事の様です。

ところでこうした酒造好適米は、寒暖の差が大きい山間部が生息には適し、また稲の背が高いので倒れ易く、大量に生産するのは難しいのです。だから当然のことながら値段も高いく、例えば一般の食用米よりも、約20%以上高いといわれています。





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